投稿
2月, 2021の投稿を表示しています
鳥の群集? 鳥の群れ?
- リンクを取得
- ×
- メール
- 他のアプリ
最近バードウォッチングにハマっている。これまでは双眼鏡が嫌いだったので、すべての鳥が同じに見えていたのだが、我慢して双眼鏡で鳥を見ることにしたら、模様・表情・行動の個体・種間差が観察できてとても楽しい。週2で公園や干潟(佐賀に寄生中のみ)に足を運び、観察している。 絶滅危惧IB類のクロツラヘラサギ 世界でも5000羽くらいしか観察されてない。有明海の干潟で越冬 バードウォッチング中に鳥の群れをたくさん見つける。一種が群れてるのもあれば、数種で群れているのもみられる。ふと、鳥が沢山集まっていると「群れ」と呼ぶのに対して、植物が寄り集まっていると無条件に「群集」と呼ぶことを不思議に思った。生態学では生物の寄せ集めを群集と呼ぶので、鳥の寄せ集めは「群集」のはずである。でも、それは「群れ」であり「群集」として認知できなかった。なぜだろうか? 群集は、特定の領域内で暮らしている生物の集合を感覚的にイメージしていたので、境界を越えて自由に飛び回る鳥に対して群集という言葉がしっくりしないのかもしれない。魚や両生類幼生、昆虫は群集と呼んでもしっくりくるが、爬虫類や哺乳類のような自由生活型の動物は群集と呼ぶのに違和感あり。 Google scholarで"avian community"と調べたら、なんと12,600件もヒットした(2021年2月2日)!。鳥のまとまりを群集とみなすのは普通なのか。あくまで科学用語として、群集=「複数種の集合」としてそう読んでいるのか。 「群れ」と「群集」の違いとは何か、どうでもいいことに頭を使う一日であった。