生態学会2021 with オンラインの振り返り
2021年3月17日~21日に第68回生態学会岡山大会が開催されました。岡山大会ですが、コロナ対策のために完全なオンライン開催です。実行委員会に岡山大学の方が多かったことが唯一の岡山色でした。現地でキビ団子食べたかったな~。実行委員会の皆様、大変な状況の中にも関わらず、とても楽しい学会を作ってくれて本当にありがとうございましたm(_ _)m
他の大きめの学会はシステムエラーなどでうまくいってないと聞いてたので不安もありましたが、実行委員会の皆様のおかげで大きなトラブルなく無事に終了しました。成功した要因としては、学会サイドはあくまで会場を準備・提供する役割を担うことに徹し(それだけでもめっちゃ大変だと思う。。。)、個別の発表については発表者に任せたことに尽きると思います。
自分はポスター参加だったので、オンラインポスターを中心に振り返ります。
発表者はConfitというシステム上に個人スペースを与えられて、コアタイムのズームリンクやポスターのアップロードは発表者が自分で用意するというスタイルでした。オンライン化してから1年くらい経っているので多くの人はズームやファイルアップロードに慣れてきたと判断して個人に任せれると考えたのでしょうか。これは素晴らしい判断で、オンラインポスターでうまくいってない人はほとんどいないように感じた。もちろん、失敗した人もある程度はいるだろうけど、対面でもポスター忘れたりする人いるし。。。
Confitというシステムは初めてだけど、シンプルで使いやすいのが利点だった。シンプルながらも、自分が聞きたい講演リストを作れる「スケジュール」やSNSのような「いいね!」など、オンラインならではの機能が使えることが良かった。自分の講演に「いいね!」くれた人が見れるので、ポスターを見にきてくれた人を確認できるようになった。
コアタイムは知り合いが3人しか来なくて残念だった。2日目のコアタイムに聴き手として参加してみて感じたが、知らない人が待ち構えているズーム部屋に入ることは割と勇気がいる。対面であればポスターの横にプレゼンターが居るので{コアタイム中にポスターを読む(≒近づく)=プレゼンターと目が合うー>ポケモンバトル「説明しましょうか??」}の流れだが、オンラインだとこの必勝法が使えないし、聴き手としても「わざわざズームで対面しなくても。。。」という心理が働くしで、コアタイムは難しくなるのではないだろうか。
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| 自分のページは自由度が高く、 論文のリンクを貼ったりできる。 |
物足りないコアタイムの代わりに、チャット形式のコメント機能はとても良かった。対面だとコアタイムが重なっているポスターを聞いたり説明してもらえることができなかった一方で、オンラインだとコメント欄上でいつでも質疑応答できるようになったことで、同日のポスター発表者と議論が楽しめた。質疑応答を受け付ける時間をコアタイムとみなすと、学会期間、つまり4日くらいコアタイムのような感じになった。対面に戻っても、裏でオンラインシステム作って学会中いつでも議論できるようにすると楽しくなるのではないだろうか(運営の負担は増す。。。)。
対面で「質問ある人はメールください」と書いてることが多いけど、わざわざメールするほどでもないし。。。、てなって結局誰からもメール来ないことが多いので、気軽にコメント欄に書き込めるのはディスカッションの敷居を下げるので、闊達な意見交換ができるだろう。
一点だけConfitシステムの良くないところがあり、自分のページにコメントが入るとメールでアナウンスしてくれるんだが、その返事のアナウンスがない。コメントした発表を覚えて定期的に巡回する必要があるのが少し面倒だった。僕は暇なので巡回できたが、忙しい人はコメント返事とか確認できないんではないだろうか。コメント欄の中でスレッドを作るようにして、自分がコメントしたスレッドが更新されたら通知来るようにするといいかも。
口頭は見た感じスムーズに進んでいたし、移動の手間が省けたからか、どの発表にも100人くらいが参加していた。質問があまりなかったので盛り上がっているとはいいがたいけど。オンライン発表は参加者が直接質問しにくいので、チャットを活用すると盛り上がるので、今回もチャットをうまく使っていればよかったのかもしれない。
刺激的で楽しかったが、新しい知り合いを作ることができなかったのが残念。仲良くなるのは発表というよりも夜の飲み会なので、飲み会がないと知り合いは作りにくい。顔を広める目的だったら、たくさん人が参加してるシンポで発言したりすればよかったのかも。概して印象に残りやすいのは「チャットでよく見る名前」<「よく見るフェイス」なので、顔インパクトは大事だ。
自分の場合「D1⇨中止」・「D2⇨オンライン」・「D3⇨オンライン(?)」と一番目立たないといけない博士課程時代のすべてを対面学会無しで過ごさなくてはいけない可能性がある。オンライン式の目立ち方についても研究しないとなぁ。自由集会の企画か、ズームの背景にインパクトある画像を使うか。
自由集会の一つである先輩研究者と話す会「モアイ」では少人数で2時間くらい話せたので、知り合いができてよかった。
長く乱雑になったし丁寧語が徐々にタメ語になってしまったが、いちおうオンライン生態学会の振り返りでした。


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