楽しいフィールド

 久しぶりのフィールド調査。12月から2月まではひたすら論文書きとデータ解析だったので、とても楽しめた。研究の種になるような発見もあり、来年以降の研究アイデアが増えた気がする。

さいきんは一日中単調だったので、日中フィールドで夕方以降デスクワークはメリハリつく。ただ論文書くような頭を使う作業はできない...

除雪実験のために道内某所に行ったら、なんと、雪がなかった。。。俺は何を除去すればいいのだろう!?本州基準で日本海側は雪が多いという思い込みがあったのだが、実際はこの地域はほとんど雪が降らないらしい。下調べはしっかりしなければ。。。

雪のない除雪実験予定地

気を取り直して、地面を掘ってセミ幼虫を探す。凍結している土壌からも割とセミ幼虫が出てきて驚く。掘ってるとワラジムシの死骸が沢山見つかるのに驚いた。夏にはワラジムシの死骸なんて見たこともなかったので、冬の寒さで死んだのかな。

彼らの原産地は地中海らしいので、もしかしたら北海道の厳しい冬への耐性がそれほど強くないのかも。夏の間の繁殖力が高いことで冬の死亡を補っているのか??

ワラジムシは下写真のように集合越冬する。この状態で多くの個体が死ぬと死骸のホットスポットができるのではないかと思った。最近生態学界隈では死体の分解や生態系機能が注目されているが、ワラジムシのような土壌動物の死骸に着目した研究は聞いたことがない。スケールは小さいけれど、なかなか面白いと感じた。

集合越冬しているワラジムシ



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