2022年に高知で食べた魚 Part2

2022年に高知で食べた魚 Part2になります。

ハタ類

概要

小型のハタ類が安い値段で売っている。さすが高知。基本的には日獲れなので刺身でイケる。ハタは小型でも寝かせると旨味が増して最高です。アラはいい出汁も取れるし素晴らしい。黒潮万歳だわ。時々入荷するクエはとんでもない値段なので手が出ません。

オオモンハタ。イギスとして売られてた。1,000円
アオハタ(真ん中の魚)500円


アカハタ。500円

居酒屋で食べたキジハタ(アコウ)のお造り。
うますぎて感動した。これで1000円は安すぎる。

カツオたち

概要

高知といえばカツオのたたき。高知に引っ越して知ったのだがカツオ以外によく食べられるカツオは4種類もいる。さすが。

ソウダガツオ

ソウダガツオといえば鰹節である宗田節の原料として有名。宗田節にはマルソウダ(メジカ)が使われている。もう一種類はヒラソウダである。ソウダガツオは足が早いため刺身で食うばいいは採れた日に捌く必要がある。
秋になると一本200円くらいという激安でスーパーに出回る。血合いが多いため刺身にする場合は冊が小さくなるが、血合は煮付けにすればとても美味しくいただける。刺身はモチモチしており脂が一切ない。カツオとは全然違う。柚子やスダチで食べると爽やかな風味とモチモチ食感がたまらん。高知県民の秋の味覚らしく須崎市では秋になるとメジカ新子祭りを開催している。

マルソウダトヒラソウダどっちがどっちか忘れた

ハガツオ

ハガツオは身が白っぽく、捌かれた姿はカツオに見えない。これも秋になると出回る。これは個人的にはカツオよりもうまい。旨味と甘味と酸味のバランスがちょうど良く、土佐清水市の旅館で食べたときは衝撃的だった。上の写真の個体は小さかったためそれほど美味しくなかったが、500円くらいだったのでコスパはグッド。

ハガツオ。別名キツネガツオ。


中段左側がハガツオ。右のキハダよりもピンク

スマガツオ

スマガツオはカツオよりマグロに味が近い気がした。カツオよりも美味しかった。

某食堂で食べたスマ

イシガキダイ

概要

イシダイの方が有名だが、近縁の本種も高級魚である。石鯛と交雑するらしい。斑紋は成長に従い不鮮明になり、口の周りが白くなるため、クチジロと言われたりする。イシダイは口が黒くなるためクチグロと呼ばれる。高知県では石鯛と同じくコーローと呼ばれており、しばしば区別されていない。

値段と珍しさ

高級魚。高知市の鮮魚店やスーパーではキロ2500円くらいで売られている。下の個体は土佐清水で買ったため少し安く買えた。イシダイよりは珍しいが時々スーパーにも置いてある。

サイズによって変わりそう。今年食べたのは1キロ強の中型個体で脂はそれほど乗っていなかった。初日は意外と淡白で残念だったが、3日寝かしてから食べると旨味が急激に増しており、別の魚のようだった。「レベルの高い合格点をオールウェイズ出してくれる」the高級魚といった味わい。2キロくらいあれば脂がとても乗っているはず。煮付けはムニエルにしても十分に美味しいし、アラからもいい出汁が出た。これももっと探求したい魚種であるが、単価高すぎ。

高知市のスーパー。確かに立派だが、高すぎる、、、



2000円

脂はそんなに乗ってなかった

皮が硬すぎて歯が折れそうに

ヒゲソリダイ

概要

コショウダイと同様、タイ科ではなくてイサキ科に属する。口の下に小さい髭が密生することが名前の由来。見た目と名前でタイ科だと勘違いさせてくるシリーズだ。

値段と珍しさ

理由はわからないがかなり安い。高知市の有名な鮮魚店でもいつもキロ単価が一番安い。見た目がキモいからだろうか?その鮮魚店では安定して入荷しているが、スーパーで見ることは少ない。

年末に食ったのだが、私的2022年に食べた魚ランキングの第一位である。上述のイシガキダイに脂とゴリゴリした食感を追加した感じ。そしてさらに嬉しいのは縁側がドデカイことである。この体高を見ればわかるかもしれない。神経締めの跡が見られたので、食感は締め方のおかげかもしれない。過小評価されている魚だと感じた。

これで2000円。味が素晴らしかったため超お買い得だ。

この白い脂を見れば味も想像できる??

煮付け。旨味がとても強く、甘く濃いタレに負けないプレゼン力

刺身。美しいが盛り付けが下手

そのほかは、イスズミやシイラなど食べてみた。高知県は地方都市にいい鮮魚店があるので、フィールド調査や登山のついでに寄り道できて楽しい。来年は今年買いそびれたコバンザメを狙って土佐清水窪津の鮮魚店に通いたい。
土佐清水のふれあい市、クセ強目な魚たちが並ぶ

まとめ

北海道時代の写真と比べると魚種が全く重複していないことに気づいて面白かった。基本的には地魚しか食べないので地域差が露骨に出たのだろう。カツオは北海道でも売っているが、冷凍で美味しくないためスルーしてたし、高知に売っているホッケも同様の理由でスルー。

北海道のソイやマス、ニシン・ホッケが懐かしい。メスニシンを100円で買って数の子を手作りするなんて北海道民しかできないでしょうね。高知は北海道よりも明らかに南方の魚が多いので、色彩が派手で味覚のみならず視覚的にも楽しい。北海道は種数が少ないが1種の漁獲量が多いので魚の値段は高知よりも安いかな。



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