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イリオモテやまねこのウンコ?

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11月下旬に西表島に遊びに行ってきた。珍しい固有種(イリオモテでは普通種だけど)がたくさんいた。 朝の散歩中にヤマネコらしき糞を見つけた。内容物はバッタぽかった。牧草地沿いに落ちてた。さすがイリオモテ!!

2022年に高知で食べた魚 Part1

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2022年も終わりました。一年のまとめとして高知に住んでから食べた魚を振り返る。 情報は坊主こんにゃくの市場魚介類図鑑を参考にした。 コショウダイ 概要 見た目はタイの模様違いにしか見えないコショウダイは、実はタイ科ではなくイサキ科コショウダイ属の魚である。背中側の黒い斑点がコショウに見えることからコショウダイと呼ばれている。最近北上しているらしく関東でも入荷するそう。 価格と珍しさ 寄生虫が付いていることが多いらしく市場価格は安め。下の写真は1.5kgくらいで1,000円。 たまにスーパーに入荷しており、イシダイやチヌよりも低頻度。地方の魚屋では普通に売られてそうである。 味 食べたのが5月なのでハッキリと覚えてないが、刺身は絶品だった。キロ1,000円切っている魚としては最高。食感・甘味・旨味は全て鯛よりも美味しかった。イサキとタイのどちらに似ているかと言われてたらタイの味に近い気がするが、、、 コショウダイ40cmで1,000円 コショウダイの刺身。 甘い脂がのっていて美味かった アカヤガラ 概要 トゲウオ目ヤガラ科に属する。見た目のインパクトと上品な味のギャップが特徴の高級魚。こんな変な外見なのに懐石料理に使われたりと普通に高級魚扱い。ダーウィンが来た!で近縁のアオヤガラの捕食シーンが放送され、あのデカい口を使って餌を捕らえる姿がお茶の間に衝撃を与えたとか? 個人的には憧れの魚No.1だった! 価格と珍しさ SNSを見る限り、まとまってとれると安いらしいが基本的には高い。頭が食えないため歩留まりが悪く、キロ単価では結構高い。頭だけではなくて背骨の構造も複雑なのでロスが大きくこれも歩留まりを悪くさせて単価が高くなる原因だろう。捌くのも大変だった。 写真の個体は3,000円くらい。 味 とにかく上品。薄造り(かなり厚いが、、)にして一切れずつ丁寧に噛み締めて食べた。味が繊細なので塩で食べてもいい。寝かせても旨味がそんなに増さなかったので、捌きたてを食べて食感が楽しむのが正解だろう。カワハギに近いかも。この個体は肝が小さかったが、肝醤油で食べると最高かも。 潮汁はこれまた繊細。どでかい頭をなんとかフライパンに押し込んで出汁をとり、皮付きの身を軽く茹でてから食べた。皮が綺麗なので視覚的にもGood。旨味が弱いので昆布出汁は必要だったが切らしており、塩だけで作った。次...

2022年に高知で食べた魚 Part2

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2022年に高知で食べた魚 Part2になります。 ハタ類 概要 小型のハタ類が安い値段で売っている。さすが高知。基本的には日獲れなので刺身でイケる。ハタは小型でも寝かせると旨味が増して最高です。アラはいい出汁も取れるし素晴らしい。黒潮万歳だわ。時々入荷するクエはとんでもない値段なので手が出ません。 オオモンハタ。イギスとして売られてた。1,000円 アオハタ(真ん中の魚)500円 アカハタ。500円 居酒屋で食べたキジハタ(アコウ)のお造り。 うますぎて感動した。これで1000円は安すぎる。 カツオたち 概要 高知といえばカツオのたたき。高知に引っ越して知ったのだがカツオ以外によく食べられるカツオは4種類もいる。さすが。 ソウダガツオ ソウダガツオといえば鰹節である宗田節の原料として有名。宗田節にはマルソウダ(メジカ)が使われている。もう一種類はヒラソウダである。ソウダガツオは足が早いため刺身で食うばいいは採れた日に捌く必要がある。 秋になると一本200円くらいという激安でスーパーに出回る。血合いが多いため刺身にする場合は冊が小さくなるが、血合は煮付けにすればとても美味しくいただける。刺身はモチモチしており脂が一切ない。カツオとは全然違う。柚子やスダチで食べると爽やかな風味とモチモチ食感がたまらん。高知県民の秋の味覚らしく須崎市では秋になるとメジカ新子祭りを開催している。 マルソウダトヒラソウダどっちがどっちか忘れた ハガツオ ハガツオは身が白っぽく、捌かれた姿はカツオに見えない。これも秋になると出回る。これは個人的にはカツオよりもうまい。旨味と甘味と酸味のバランスがちょうど良く、土佐清水市の旅館で食べたときは衝撃的だった。上の写真の個体は小さかったためそれほど美味しくなかったが、500円くらいだったのでコスパはグッド。 ハガツオ。別名キツネガツオ。 中段左側がハガツオ。右のキハダよりもピンク スマガツオ スマガツオはカツオよりマグロに味が近い気がした。カツオよりも美味しかった。 某食堂で食べたスマ イシガキダイ 概要 イシダイの方が有名だが、近縁の本種も高級魚である。石鯛と交雑するらしい。斑紋は成長に従い不鮮明になり、口の周りが白くなるため、クチジロと言われたりする。イシダイは口が黒くなるためクチグロと呼ばれる。高知県では石鯛と同じくコーローと呼ばれており、しば...

論文:The psychology of natural history.の感想

 自然史の心理学というタイトルのミニエッセー。 Burns, K. C., & Low, J. (2022). The psychology of natural history.  Trends in Ecology & Evolution 37: 1029-1031   https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S016953472200221X 「意外性を発見する」自然史観察の研究アプローチがPrediction error learningという心理学で良く知られた人間の学習(認知)システムに該当するらしい。色々描いてあるが、要するに著者らは、自然史観察研究を「仮説検証の外道」とか「Preliminary study」として扱うよりも、人間心理に従った立派なアプローチであると主張しているのだろうか。 感想 野田・宮下の群集生態学には「自然史観察→パタン認識→仮説→検証」という流れが生態学の王道のように描いてあったので、仮説検証と対比すべきなのかはなんとも言えないが。 どちらかというと最近は仮説検証のフォーマットを絶対とせずに「自然史観察→パタン認識」までの流れを素直に描いた方が面白ければそれも論文として認めましょうという流れになっており「Renaissance of natural history」を迎えているのでは? その背景としては、データ取得・解析手法の高度化・多様化があるのでは?と考えている。技術が乏しい時代はパタン認識の時点では定性的な情報しか得られなかったが、最近では自然史観察・パタン認識の時点でしっかりとしたデータが得られ、データ解析も発展しているため、わざわざ仮説を検証するための実験までしなくても十分だと考えられるようになっているのかもしれない。データサイエンスの進歩が貢献するという点で、近年のマクロ生態学の発展と同じ理由だろう。自然史観察とマクロ生態学の発展の背景が同じだとしたら非常に興味深い。 「Renaissance of natural history」は、自然史観察の仮説検証を重視しすぎたあまり予想外の発見をもたらす自然史を軽視している最近の生態学に対するアンチテーゼであるとも考えられる。 あとは、生態学の一般論・理論は成熟してしまったため、...

昆虫寄生菌@高知

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 散歩してたら昆虫寄生菌がいくつか見つかった。 ツクツクボウシタケ(Isaria cicadae) ツクツクボウシに寄生するセミタケの一種。珍しく学名を持つ冬虫夏草の一種。高知県の山で発見。道沿いに5〜6個あったので、林内を丁寧に探すともっとたくさんあるだろう。冬虫夏草は特定の場所に集中する傾向があるので、一つ見つけると続々と見つかる。今回も一本掘り出してから、続々と見つかった。ちなみにこれは無性世代のようだ。有性世代はあまり見つからないようだ。 掘り出したセミタケ。 北海道で見てきたエニワセミタケよりも形が安定している。 本体は菌糸で覆われている 柄の数が10本以上と多いセミタケ ショウリョウバッタに寄生するバッタカビEntomophaga grylli? 散歩中に放棄耕作地で見つけた。ショウリョウバッタがバッタカビの仲間に寄生されているようだ。1m2くらいの範囲に10匹くらい見つかった。寄生するサイズはバラバラのようなので、特に性別や齢級による違いはなさそう。ハエカビの仲間は宿主を草の上に移動させ、そこで絶命させ、胞子を発生させる事で広範囲に胞子散布しようとするらしい。こういった宿主を植物の頂上に動かす寄生菌をSummit deseaseと呼ぶようだ(https://doi.org/10.1016/j.jip.2020.107398。あまり見た事ないけど、家から徒歩5分の耕作地で見られるとは。。。ショウリョウバッタは入手・飼育が簡単なので研究できたりしないかな。 メスのショウリョウバッタ 小型(オス?)

論文:捕食者恐怖下における種子散布

Gálvez, D., & Hernández, M. (2022). Ecology of fear and its effect on seed dispersal by a neotropical rodent. Behavioral Ecology , 33(2), 467-473. 捕食リスク下ではエサ動物の活動が制限されることはよく知られている。最近の生態学では野外で捕食者リスクがどういった空間分布をしているのか、行動変化の生態的な影響について、盛んに研究されている。恐怖にさらされるのが種子散布者であった場合、種子散布距離や効率に影響することが予測される。 この研究では、熱帯林において、捕食者(オセロット)密度の違いによって、齧歯類の種子散布パフォーマンスが変わるか調べた。高密度と低密度(ほぼ不在)の2地域での種子散布の実態調査・捕食者排泄物が近くにあると散布時間がどれくらい変わるかを実験した。 雨季と移行期では、オセロット高密度のサイトで種子が持ち去られるまでの時間が有意に長くなったが、乾季は有意差がなかった。種子散布距離は有意差はなかった。排泄物があると持ち去られる時間が長くなり、種子を置いたトラップの滞在時間が短くなった。 シンプルな実験で結果もクリア。捕食者密度の地理変異とシグナル実験を組み合わせるのは手堅い。埋める深度とか変わらないのだろうか。

論文:捕食者の音声を利用した農作物被害の軽減

メモ代わりに読んだ論文の概要をポストしておくことにしました(22年7月〜)。 ーーーーーーーーーーーーー Widén, A., Clinchy, M., Felton, A. M., Hofmeester, T. R., Kuijper, D. P., Singh, N. J., ... & Cromsigt, J. P. (2022). Playbacks of predator vocalizations reduce crop damage by ungulates.  Agriculture, Ecosystems & Environment ,  328 , 107853.  https://doi.org/10.1016/j.agee.2022.107853 一言で:捕食者音声を使って農地からシカを追い出せ!! 捕食者の音声プレイバックとカメラトラップを統合した装置(Automated Behavioral Response systems, ABRs(注)) を使って、シカに捕食リスクを経験させて農地への出没を抑えれないかどうかを検討。ABRを使って捕食者と被食者の「食う食われる」を介さない相互作用を調べる研究が最近盛んだが、この研究では農業被害の軽減のために応用してみた。 注)ABRsとは、撮影センサーが切られると同時に音声が再生されるようなシステム。作り方は Suraci et al 2019 で解説されている 。ラズパイとか使えば自作できるか? 調査地はスウェーデンの農地。 15〜28haの 7プロットを設定し、カメラトラップをそれぞれに6ヶ所設けた。内2つを 音声構成の異なる ABRsとし、4つを音声がない対照区とした。ABRsの音声構成は 、捕食者(犬・オオカミ・人間)・非捕食者(鳥)からなり、1つは捕食者の音声がもう1つよりも高頻度で再生されるようにした。順番はランダムにしている。カメラトラップごとに稲穂の食害度を調べて、捕食者の音声再生の効果を評価。 シカの利用度・食害度はABRsの方が優位に低かった。ただし、ノロジカ・ダマジカで効果に種間差が見られたり、捕食者の音声の頻度間では有意差が見られなかったりした。ちなみに、音声タイプごとの影響力も調べているが、人>オオカミ=犬>=鳥という順位だった。...